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2014年6月21日土曜日

初夏カサラノデイ&試乗会

空梅雨の週末、奥琵琶湖で恒例の講習会を行いました。

テーマは例によってフォワードとリーン。
毎度毎度の内容ですが、ツーリングカヤックの基本の「き」、
さらに言えばほぼ「これだけやっとけば大方行ける」技術なので、
しつこくしつこく講習をやっていこうと考えています。

完成というものがない技術なので、
いくらでもレベルアップがはかれるのもいいところです。

今回ご参加いただいたユーザーさんで、グリーンランドパドルを
ご使用の方が見えました。

フォワードの基本はグリーンランドパドルも普通のパドルも同じなのですが、
グリーンランドパドルは普通のパドル+αで考えなくてはならない要素があります。

グリーンランドパドルは強風時に煽られない、ハードコンディション向けのパドルですが、(というか、そういう場所で使われていたパドルですので・・・)風に煽られないということは、水中でも水をキャッチしにくい、ということが言えます。

これをクリアするためには、ちょっとばかし工夫をしなくてはならなくて、そのための動きが、パドルを寝かした独特の動きにつながるのです。

講習としては普通のパドルで行った方がシンプルで良いのですが、講習の目的を「型にはめること」にはおいていないので、各ユーザーさんの要望にあわせて、少しづつ説明の仕方や内容をカスタマイズして実施しています。

目的はただ一つ、
「パドリングの効率を良くして、より遠くまで、楽に漕げるようにすること」

これから暑くなりますので、次回はセルフレスキュー、ロール、リカバリーの「水中系」講習を行います。

また涼しくなったら・・・
何か秋向けの内容を考えておきます!!

例によって講習風景の写真がありませんので、Granstreamのブログから拝借。

http://oseshiro.hatenablog.jp/entry/2014/06/16/084926

2014年6月1日日曜日

道具としての刃物

友人の刀匠に、多用途ナイフを作ってもらいました。
通常の剣鉈よりも小振りで、取り回しの楽そうな一品に仕上がりました。
メイン用途は鉈になりそうですが、切れ味抜群なので、髭も剃れます!


通常、刀であれば「玉鋼」を原材料とするのですが、今回は実験的な意味合いも込めて、欧米のナイフで使用されている素材(ベアリングの玉などに使用する堅い鋼材)を日本の刀の製法で鍛造しています。
使い勝手がどのようなものか、楽しみです。

外遊びでは刃物は必需品なので、刃物=危険、という側面だけが強調されるのは、悲しいだけでなく、人間の手を使う能力の退化につながるのではないか、と危惧しています。
そういえば、子供の頃カッターナイフでよく手を切ったな・・・
大事故を起こさないためにも、子供のうちになおる範囲で「痛い思い」をしておく必要があるのかも。もちろん、指をなくすようなレベルの怪我はだめですよ!

このナイフ、いつもキャンプに持っていっている小型の焚き火台やワイヤーソーを入れたセットに加入でキャンプツアーの常備品にになりそう。
・・・でも、ヒコーキで移動のときは運べるのか??

ところで、これを作ってくれた友人は、6月から渡仏。

「Japanese and French traditions in the art of forging 刀匠房太郎ーかぬちの技」
6月1日から11月2日にかけて、フランス・ブザンソンにて羽島市在住の刀工:淺野太郎氏が滞在制作と展示を行います。
本展は刀鍛冶技術の継承と文化交流を目的として企画されました。

とのことです。(参考サイト