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2017年4月25日火曜日

撤退考

予定していた講習会が中止になったので、琵琶湖ショートツアーをすることにしました。
当日の天気は晴れ、北西の風7m(陸上で)、夕方には風が落ち着く予報。
予定のコースは、高島市マキノから長浜までの約23km。もしくは、マキノから大津市の志賀までの南下コース。

午前8時、出艇。


海津大崎、葛籠尾崎、姉川河口を経由するいつものコースをとる。
1kmほど沖に出ると、10m近い追い風。30分もかからず海津大崎を通過。
海津大崎と葛籠尾崎の間で、波高1m超え。その先を見ると、ほぼ全部の波頭が風で千切れて真っ白。
葛籠尾崎と姉川河口の間はさらに荒れることが予想される。

まだまだ写真を撮っていても平気なころ。

あまり楽しそうな状況ではないので、南の志賀方面に方面転換。
しばらく漕ぐとこちら方面も似たような状況&横〜若干の向かい風になりそうなので、こちらも状況としてはイマイチ。
仕方がないので海津大崎目指して北上。コンスタントに5mほどの風が吹き、時折、突風が吹きつける。
帽子が頭から完全に浮いてしまい。アゴが紐でつられている状態の中、ジリジリと北上、南下の倍以上の時間と3倍の体力を使って海津大崎の南端の浜に到着。
無事帰還。Photo by S. Ose

ライトカヤックは上陸も楽チンです。 Photo by S. Ose

キャンプ場に着き、のんびりゆったり、久々にシェラカップ炊飯なんぞ楽しみつつ、平和に1日を満喫しました。
野郎の飯です。


実際のところ、長浜まで行けたか行けなかったかと言われれば、ドライスーツ着ているし、時間もタップリあるので、気合いしだいでどうにでもなったと思っています。
しかし、強風で1人となると、万が一沈をしたらリスクは非常に高いのは間違いありません。
漕いでいる時はともかく、休憩中が特に危なくて、風が強い日は沈してパドルや船を離したらまず追いつけません。

個人的な見解ですが、3つエラーがまとめて起きると事故が発生する、と考えています。(例えば、①休憩中で水筒取ろうとしてパドルから両手離す ②突風で沈 ③脱艇後に艇を掴み損ねる、とか)裏を返せば、3段階くらいまでのエラーをカバーできる程度の装備までしか、現実的にはパドリング時は持っていけない、ということです。
よって、漕げる漕げない以上に、想像できる最悪の事態になっても3つ目の策まででカバーし無事に帰ってこられる状況か?、を考えて行動する必要があります。
この辺り、一昨年の隠岐チャレンジの撤退の判断に通じるものがあり。

では、海津大崎に戻れないくらいの風だったらどうしたのか?
まず、そこまで風が強かったら出艇しなかったでしょう。
もし出艇していたら、まず、「キャンプ場で午前はノンビリ」のプランを諦め(実は、予定を守りたいという気持ちを捨てるのが一番大変)、ボートのコントロールだけ済むので体力の消耗の少ない、追い風追い波サーフィンをしつつ竹生島の南端を目指し、竹生島から船に乗れないかを検討したでしょう。
それでもダメなら米原まで風に吹かれてさらに南下、というルートをとったと思います。

今回の漕行ルート


週末からゴールデンウィークです。
天気が良ければ気温は初夏ですが、まだまだ強い風も吹きますし、水温は冬並みです。
暖かくなってきて気分が緩むので、事故が起こらないよう、安全マージンを充分とって楽しみましょう!

こんなこと↓にならないように!
(SUPの動画ですが、4分40秒あたりで…)

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