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2017年12月29日金曜日

冬の瀬戸内海 カヤックセーリング行

秋に試作したマストのテストを兼ねて、冬の瀬戸内海でカヤックセーリングをしてきました。
微風を進むフェザークラフトヘロン+セーリングリグ+サバニセールのキット。
Photo by S.Ose

今回は、フェザークラフトのセーリングリグのマスト部分だけを自作版に換えてテストしました。
マストは具合良し。
軽いことの効果は想像以上です。縦長セールなら、ワイルドジャイブが起きても恐怖感はありません。
また、強度的にも問題はなく、ヘロンで乗る分にはマストがしなる感じすらしませんでした。K2で試してどうなるか楽しみです。

やはり課題は、仕舞い寸法です。現在170cmなので、140〜150cmくらいにしたいな…。基部のアルミ合金部分をもう少し長くしてもよい気がするので、今後の研究課題です。

また、ハードコンディションで使用するのであれば、少なくともヘロンはポンツーンシステムが要りそうです。そもそも冬で風が強く吹いている時はあまり安定した天候であるとは言えないので、今のシステムがベストではありませんが、何らかの「補助輪」的な仕組みがないと命に関わります。
この辺りも、慎重さは入りますが、今後の検討課題です。

初日の超まったりコンディション。

2日めのハードコンディション。
この後、さらに状況が厳しくなり、写真を撮る余裕が無くなりました。

今回の一番のはっきりした事は、私個人の事なのですが、技量的に

操艇技術 > > > 経験と現状把握力

になってしまっているので、操艇技術に見合う経験と現状把握力を身につけないと、かなり危険な目にあう可能性がある、という事でした。
操艇技術がある分、甘い判断でもどうにか乗り切れてしまうシチュエーションがほとんどでも、操艇技術が追いつかなくなったときにはすでにかなりまずい状況、となってしまうことがありえそうです。
正直、カヤックで帆を張ってセーリングする遊びは、カヤックで漕ぐことの数倍リスクが高くなる遊びです。
風を使うために出艇しているコンディション自体が、パドリングではシビアコンディションか中止をするような状況なので、不測の事態を起こした時点で、操艇技術と漕力ではなんともできないので、かなり高い状況判断能力が求められます。

むしろ
経験と現状把握力 > 操艇技術
くらいのほうが、安全であると言えるでしょう。

とは言っても、今から操艇技術を下げる事はできないので、一歩一歩、経験値を上げていこうと決心を固めることができたツアーでした。
まあ、すぐに上がるものではないので、じっくりじっくり・・・
慌てると、ロクな事は起きないので。

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