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2019年11月14日木曜日

NHK杯とプレオリンピックを終えての所感

カヌースラロームのNHK杯とプレオリンピック(READY STEADY TOKYO 2020)の役員で葛西カヌースラロームコースに行ってきました。


役割はそれぞれ「Chief of Scoring」、「Assistant Chief of Scoring」で、英語でいうとカッコよさげですがいつもと変わらず集計担当です。

特に、NHK杯では集計主任だったので、海外の審判長や競技委員長、数名ですが審判(ITO/International Technical Officer = 国際審判員・国際技術役員)の方と直で試合運営を体験することができました。
一度Chief のポジションやると、オリンピックとはいえAssistantはつまらないです。
問題が起きない限り出番なし。よって、出番があるときは何かがあまりうまく行っていない時になります。
オリンピック本番は私のモチベーションのために誰か偉い人、なんとかしてください。

しかし、2017年2018年の視察をしてきた運営をしている人たちの運営を当事者として関わることになり、彼らが重視していること、また、優先度は低いと思っていること、試合中の振る舞いなどを実際に指導されながらの2試合でした。
(本当に何度かツメツメされましたし、他の人のツメツメ現場にも遭遇しました。)

いやいや、日本よりアスリートファーストだなー、と思う部分もありましたし、そこは運営ファーストなんかい!と思う部分もありで、考え方の違いってこういうことなんだなー、と実感させられること多数でした。

細かな話は競技運営によりすぎるので、ここでは省きます。カヌースラロームのレース会場やお酒の席ででも聞いてください。


しかし、今回の2大会、運営の技術面によりすぎていて、「お・も・て・な・し」の片鱗も感じることができない大会でした。
世界のトップアスリートの漕ぎを生で自国で見られる・見せられる機会だったのに、とってもとってももったいない!
せっかく葛西臨海公園に内の観客席予定地が空いているのだから、カヌーや環境に関わるイベントをしたり(コンセプトだけ伝えてイベント運営は業者に丸投げすればできるはず)、世界のトップアスリートがきているのだから、カヌー連盟A登録会員(要するに公式戦に出場する選手・役員)の研修と称して観戦させてあげたりとかすればよかったのに。

他の競技でも同じような感じだったのでしょうか?
気になるところです。

2017世界選手権。会場奥には、ズラッと出展テントが。
2017世界選手権。
カヌーのVR体験コーナー。
ソフト面のレガシーについて、何も考えられていない・誰も考えていない感がありました。
人に来てもらえないと、ハードのレガシーも維持できないよ?
葛西のコースを使ったテレビ受けする企画案を考えているという噂を聞きましたが、それで今後やっていけると考えているところが前時代的な気がしてなりません。個人的には、競技の盛り上がり・発展と葛西のコースの活用についてはオリンピック後が大変不安です。。。

この辺りの考えや盛り上げ方、以下の本に面白く書かれています。
興味のある方はご参照ください。
オガールやバレーボールの話は参考になると思います。
競技が違うので、アイデア丸パクはできません。
というか、そういう心持の方は来ないでください。

(著者の1人、ぐっちーさん(※)は亡くなられてしまいましたが)


※ぐっちーさん:投資銀行家の山口正洋さん。詳しくはググってください。

もう少し突っ込んで私見を書くと、こういうビジョンを描ける人を連盟(連盟でなくてもいいけど、権限があるところ)でちゃんとお金を出して雇えるといいのでしょうが、どうなんでしょう。あとで元はきっちり取れると思います。
あ、だったら青天井の成功報酬でも良いのかも。

最後に、NHK杯の時の集計室のITOスタッフと写真を撮ったのでその紹介。

私の右隣のメガネの方が、Chief Judge(審判長)のSueさん。彼女、私が現役の頃から審判やっています。ご指導ありがとうございました。
その右隣の女性が、Assistant Chief JudgeのAlenaさん。彼女は、1999年に私がチェコに練習しに行った時に、コースで漕いでいた人(しかも、かなり上手だった)だと思うのですが、果たしてそうなのかな?
右端の方はVideo Judge のColinさん。2017年、2018年の視察でも現場にいらした記憶があります。



Karinさん(女性の方)夫妻。ITO歓迎会にて(リーチさん写真ありがとうございました)。Karinさん、2018年の視察の時は集計主任でした。(私が見に来ていたの覚えていてくれました!)今年はゲート審判だそうです。ITOの役割ローテーションも参考になります。日本でやるかどうかは別として。




2019年10月15日火曜日

エーク製作中。終わりは見えない。

セーリングカヤック用に作ろうと思い立ってから、もう、なん年前か忘れたくらいから置きっ放しになっているエーク用の材。

材料は樫です。

新居の棚など木工細工を作るついでに、ようやく形に切り出しました。

残るは整形。
気長に進めます。
いつ終わるんだろうか・・・




おっと、2016年6月に、切り始めた時の写真があった。。。

さらに、切り出したのが2014年であることが判明。。。

茨城国体

今年も国体のカヌースラローム・ワイルドウォーター競技の競技役員に行ってきました。


今年は、茨城国体

競技会場の様子や場所は去年のリハーサル大会でも行っているので、特に変わりはないのですが、やはり選手の緊張感というか、気合いは本大会とは別物で、今年はずっとピリピリモードでした。
まあ、県の代表として選手が競う国体は毎年そうで、それが良いところでも有り、諸処の問題の根源でもあるような気がしています。

途中雨に見舞われましたが、大きな支障もなく大会を全日程を終了できました。

今年は多少は余裕があったので、会場近くの袋田の滝に寄ったり、


帰りにサザコーヒー本店に寄ったりと、茨城を楽しんで帰ってきました。


この大会から一週間もたたないうちに、台風19号により、会場となった久慈川が流れる茨城県大子町および近隣の市町村では、甚大な被害が発生しました。
自分が大会前後や期間中に通ったり見たりしていた場所が災害に遭ってしまった様子を、大会直後に映像で見て非常に心が痛みます。


被害を受けられた皆様には心よりお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復旧を願っております。



2019年9月26日木曜日

世界選手権@スペイン

9月末は、スペインで世界選手権があります。
東京オリンピックの予選を兼ねた世界選手権です。
日本の枠は開催国なので結果にかかわらずあるのですが、
メダルを狙うのであれば良い順位で枠を取りたいところです。

世界選手権開催の前年には、運営の練習というかチェックのために
ワールドカップが同じ場所で開かれています。
昨年の今頃は、東京オリンピックの運営準備のための視察に行っていました。
その時に今年の世界選手権のPRTシャツを買って帰ったのですが、その世界選手権がいよいよ今週末になりました。
1年、あっという間ですね。
1年着たら、だいぶくたびれてきました。
20年前、このコースでシドニーオリンピックの予選に挑みました。
結果は振わず、オリンピックには行けませんでしたが、その時の経験があって今の自分があると思うと感慨深いものがあります。

今週末はネットの動画から離れられなくなりそうです!



2019年9月2日月曜日

葛西カヌースラロームセンター オペレーショントレーニング

東京オリンピックのカヌースラローム会場である、葛西カヌースラロームセンターに行ってきました。

まだまだ工事中

現場感溢れる入口

今年10月に行われる、東京オリンピックのテストイベント「READY STEADY TOKYO」に向けての事前準備のためです。
「オリンピックのテストイベント」とは、オリンピック・パラリンピックの本大会の成功に向けて、競技運営及び大会運営の能力を高めることを目的として実施するものです。
(詳しくはこちら

要するに、事前準備のための事前準備ですね。

そういえば、オリンピックのテストイベント、シドニーオリンピックの時は選手で出ていました。当時はワールドカップの最終戦が割り当てられていました。
検索したら当時のリザルトが残っていた!すごい!
なお、成績はぶっちぎりで最下位でした。。。
そりゃ、強い国のオリンピックでメダル取れるかもな選手しか来ないもんね。

それにしても、20年後は自国の運営側でテストイベントに関わるとは思ってもいませんでした。。。

で、当日は何をしたかというと、選手に集まってもらって模擬レースを行い、実際に成績を出すところまでのシミュレーションを行いました。
機材が世界選手権などで使用しているものに近くなったため、その機材の取り扱い方法の「オペレーショントレーニング」を行なったわけです。

まだ管理棟などが完成していないので、仮設テントで事務作業。
暑い!暑い!


実際に操作し、操作担当者と本部で意見交換します。
疑問点も潰しておかないと、本番では使えないのでみんな真剣です。
私も写真撮っていますが、真剣にやっています。。。
(疑われたら、誰かあいつは真面目に仕事してたと証言してください。。。<(_ _)>)


何事も慣れるまでが大変。
慣れたら、今度は慣れからくるミスがあるので大変。
選手とは違った大変さがあります。
でも、自分がやっていた競技の裏側、面白いですよ。
やっていたからわかることがたくさんあるので。

細かな技術的なことは省き、大枠の課題は把握できたところで今回の模擬レースは終了。
選手、スタッフ、オリンピック組織委員会のみなさまお疲れさまでした。

葛西のコース、まだまだブロックの位置の調整は必要になりそうですが、楽しそうなコースでした。
次はコースで漕いでみたいな。。。
今回ばかりは、選手がとてもとても羨ましかったなあ。

今回コースの写真は個人公開NGなのでありません。
代わりに、コースから見える、葛西臨海公園の観覧車の写真。



2019年8月12日月曜日

夏キャンプの代わり

毎年お盆前後には、友人家族とキャンプに出かけるのですが、今年は子供が生まれたばかりなので、断念。
代わりに友人家族と息子と一緒に日帰りで水遊びに出かけました。

行き先は例年どおり奥琵琶湖ですが、あまりの混みようにいつもと場所を変えました。

テントがないだけでいつもと大して変わらない?
タープを設営して居場所ができると、子供たちはすぐに水の中へ。
自宅よりも気温が低く、風もよく抜けるので涼しく過ごせます。

いくら過ごしやすくても、子供達には水の中が1番楽しいらしく、食事とお手洗いで陸に上がる以外はずーっと水の中で遊んでいます。

息子、水中メガネ初体験中

夕方には、子供達だけで漕ぎに出かけて行きました。
目の届く範囲とはいえ、思いの外に遠くまで漕いで行ってしまっていて、笑顔で見守っているものの、内心ドキドキハラハラしておりました。
まあ、全員ちゃんとライフジャケット着ているし、キャンプのたびに漕いでいるからみんな漕げないわけじゃないし、最悪大人が乗って助けに行ける予備の艇もあるし、岸に向かって風が吹いているので漕げなくなっても風に流されて戻ってくるのでそんなに心配することはないのですが、独り立ちしようとする子供を心配をこらえてじっと見守るとはこう言う心境なのかなー、と思ってみたりしながら、無事の帰りを待っておりました。

子供だけで出かけるの図。当人たちは絶対楽しいよね。
で、最近ちょくちょく漕いでいる我が息子ですが、子供の上達は早いのもので、好条件とはいえ、小学校2年にして中学生たちについて漕いで行けるようになりました。
(向こうが本気出したらおいていかれるだろうけど。)

特に何か教えているわけではないのですが、拙いフォームながらも(これは半分は大きすぎる艇のせい)体幹使って漕いでいます。
息子はそんなに身体能力高い方ではないのですが、子供って教えなくてもちゃんと本質的なことをやれたりするんですよね。
なぜ大人になるとできなくなるんだろう。不思議なところです。

直進性ゼロのフリースタイル艇をまっすぐ漕げるのはなかなかです。

本人も楽しいようなので、まだまだ今年は漕げるかな。
次のレベルアップの為に、何を仕込もうか。。。


2019年7月30日火曜日

息子とカヌー遊び

梅雨明けしたので、息子と近所の長良川にカヌーに行きました。
息子は春にフィッティングしたポリ艇、私はスラローム艇。


台風の影響で増水気味なので、川岸近くもそれなりに流れていました。
本人的には楽しくカヌーを漕いでいるだけなんですが、強制的に漕ぎ上がりの練習をさせられている息子。
やっぱり疲れるらしく、数百メートル進むのに5回くらい休憩していました。

艇がでかい上によく回るので、行きたい方向に艇を進めるのは結構難しいはず。
このまま今年の夏何回か漕げばしっかりしたフォワードストロークができるようになるのではないかな?
小一時間漕いで、川で泳いで遊んで、沈脱の練習して、本日は終了。

とりあえず楽しかったようなので、夏休み中は何回か連れ出してみたいと思います。

2019年5月10日金曜日

春キャンプ

GW前半は滋賀県奥琵琶湖畔の知内浜オートキャンプ場でキャンプ。

が、真冬並みに風が強く、3月下旬並みに気温が低く、なかなかのコンディションでした。
雨が降らなかったのが救いです。
しかし、キャンプブームなんですね。
全区画満員御礼でした。


のどかに見えますが、タープの裾を低く張っているあたり、完全に強風対策です。
残念ながら、この日はカヌーに乗れず。
友人の子供達も残念そうでした。


毎回、焚き火台で夕食を作った後は盛大に焚き火をするのですが・・・


今回は火の粉が飛ばないように焚き火も小さめ。
実は、小さく絶やさずに焚き火を続ける方が大きくするよりも難しいのです。

翌日は好天に恵まれ、カヤックで漕ぎ出せました。
友人の長男(中学1年生)を連れて2kmくらいのショートツアーをしました。
これまではキャンプサイト周りをちょぼちょぼ漕ぐだけだったので、違う場所まで漕いでいくのはかなり新鮮だったようです。

さてさて、GW直前に自分用カヤックが用意された我が息子。



無事に乗れました。
とりあえず気に入ってくれたようなので、今シーズンはちょっと連れ回してみたいと思います。

2019年5月1日水曜日

カヌースラローム日本代表選考会

本部役員として参加して来ました。
担当は集計です。


大会ハイライト動画。

外ではオリンピック予選派遣をかけた熱いレースが展開されていました。(結果はこちら
集計本部内では、新しい集計システムを使用しての初の大会で、こちらも最後まで気が抜けない大会でした。
集計本部はますますPCとモニターが増えています。

成績掲示ブースにも表示された、速報モニター
今回の大会は無事終了できました。
選手、役員の皆さん、お疲れ様でした。
代表に選出された選手の皆さん、おめでとうございます。
オリンピック予選、健闘を期待しています!

ワールドカップや世界選手権で使用された仕組みを参考に、ほぼそのまま持って来たので、日本で運用するには色々課題が残っています。
上手く使えば今までの仕組みと比べて省力化、ペーパーレス、即時性がググッとアップします。これから練度をあげていく必要があります。

近年の国内のコースは、ダム直下にできて水量は確保できるようになったものの、放水時間内に試合日程を全て終える必要が出て来ています。
できるだけスピーディに処理が終えられるよう、色々と仕組みを考える必要がありそうです。

2019年4月14日日曜日

子供用のカヤック

去年、息子(現在7才)がなんとかKライトをチャプチャプ漕げるようになったので、今年はちょっとどこまで漕げるようになるかガッツリ乗らせて見ようと思っています。

ほんとは、JacksonKayaksのFun1.5あたりを買おうと思っていたのですが、発注時期と入荷が合わず、今年度は断念。

なんか良いアイデアはないものか、できれば投資は少なくしたいなー、、、とつらつら考えていたら、ふと閃きました。
ちょっとでかいけど、乗れそうなフネ、あるじゃん。
これ。


2008年に買ってC-1にしたけれど、最近全然乗っていない、JacksonKayak Star。多分、06か07モデルだと思う。

で、C-1シートをひっぺがし、カヤックのシートなどの部品を倉庫から引っ張り出してきて付け直し、でも子供だとゆるゆるなので、C-1の膝パッドとかはそのまま流用して、ウレタンフォームを埋めてフットレストなどを作るなど簡単な工作を1時間。

こんな感じになりました。


子供にはデカイ(ていうか、私にも大きめ)の艇なので、フリースタイル的な技はできなさそうだけど、そこそこの川を下るには良さげな感じ。
まずは、琵琶湖あたりで、乗り手もフィッティングも様子見してみます。

楽しみーーー。


カヌースラロームレースシーズン開幕。

カヌースラロームジャパンカップ第一戦が富山で開催されました。
例によって役員で参加。


今年は、オリンピック前年。
葛西のコースの完成、オリンピック予選、プレオリンピック、いよいよ来年の前哨戦です。
忙しくなりそう!

2019年2月27日水曜日

自作セーリングキット K2でのテスト

2月のある週末、自作セーリングキットのテストを琵琶湖で行いました。



1昨年に1人艇(Heron)のために作って、瀬戸内ツーリングでテストしたキットをそのまま2人艇(フェザークラフト K2)転用しました。

今回の大きな目的は、
サイドのポンツーンなしでどこまで攻められるかを探ること
です。

マストはウィンドサーフィン用のカーボンマストで、自作のベースと合わせた高さが約420cmくらいです。
帆は1人艇用を使用します。2人艇用はどう見てもでかすぎるので。
Feathercraft Heronに装着した状態。ポンツーン付き。

今回はサイドのポンツーンがないので、人間の体重移動でヒール(横風で傾くこと)を含めてコントロールする必要があります。
サイドのポンツーンがあれば、その辺りを気にしなくても良くなるのでかなり気楽です。

ですが、
・セーリングキットがかなり大掛かりになる。(色々面倒)
・向かい風など漕ぐシチュエーションでは非常に邪魔(ものすごい抵抗になる)
・「艇を操る楽しさ」が半減してしまっているのではないか?という疑問がわいた
ということで、シンプル・イズ・ベストで、「古式サバニ」風に仕上げて見ました。
サバニ塾で使ったサバニに近いシェイプです。

正直、かっこいいです。
古式サバニ@サバニ塾

古式サバニ2@サバニ塾

ドライスーツを着込み、いざ冬の琵琶湖へ。
天気は良いけれど、あいにくの風が安定しない難しいコンディション。

ちょっとした風の変化にも、敏感に艇が反応するので、気が抜けない反面、風と対話している感が非常に強く感じられました。
急な突風が吹いても、マストが軽いので、人間が体重移動をするとヒールが復元します。
また、艇のエアスポンソンである程度はヒールが止まるので、そこまでの恐怖感はありません。
この辺り、非常にサバニっぽい。

風速7〜10mくらいの風に向かって漕いでも、あまりセールキットが付いている感じがしません。向かい風は、普通のカヤック程度のしんどさですみます。

追い風気味に風を受けると、5ノット(時速10km/h弱)にも関わらず、音もなく艇が急加速し、(ポンツーンがないのでとても静か)水面を滑るように進みます。


しかし、横からの突風を受けると、どんどん風下にドリフトします。2人で風上に体重移動しても、前に進むよりも、風下斜め45°に進んでしまいます。
そんな状況だと、流石に帆は縮帆するのですが、これが意外に抵抗になってしまっているようでした。

ちょっとビビりつつも奇声を上げて楽しんでいたのですが、やはり帆が大きすぎました。
斜め後ろからの強風に、風上側に2人で体重を預け、エーク(櫂)を目一杯当てて進路を安定させつつ、疾走感を楽しんでいたその時。。

急に風が止まりました。

すると艇は当て舵の方に急旋回、風の支えを失った帆は風上側に急激に傾き…
風上側に見事に沈。
フェザークラフトK-2でマジ沈したのはこれが初です。

かくして、パドラー2人は真冬の琵琶湖に放り出されたのでありました。(しかも岸から1kmは離れている)

サイドにポンツーンがないので、復元は比較的簡単です。
マストが水中に横倒しになったまま帆を下ろし(下ろさないと水中で抵抗になって艇が上がらない)、沈した反対側から2人で引っ張るとあっけなく艇は元に戻りました。

順次セルフレスキューで乗り込みますが、とりあえず艇に馬乗りになれた相棒が
「なんか脚が重い。コクピットに脚が入れられない」
と言いだすではありませんか。

いやー、真冬に水に入ると思いの外消耗するねー、なんて言っていた矢先、
「ナンジャコリャー」
の叫び声が。

…ドライスーツあるあるで、
おしっこチャックが開いていたのです!
見事なウェットスーツになっていました。

この後、無理やり乗り込んで大急ぎで漕いで岸に向かい、事なきを得ました。

何事もなさそうですが、帆が絡まってます。


とりあえず、今回の教訓。
・帆がデカすぎる。もう少し小さい帆で十分。
・マストが高すぎる。低い位置の方が安定するはず。
・おしっこチャックは乗り込む前に絶対確認。

とにかく、乗り物としては最高に楽しかったので、もう少し探求を進めたいと思います。
あと、1人艇でポンツーンなしというのは、相当厳しそうというのもわかってきました。

では、次回のテストに乞うご期待。
あー、今回で思いついたアイデア早く試したい〜!!




2019年1月23日水曜日

Granstream 冬の日本海合宿 10周年!


気がづいたら、今年でGranstream 冬の日本海合宿、10年目でした。



企画の発端は、2008年の秋頃にGranstreamでカヤック話に花を咲かせているときに、
(以下、Granstream大瀬さん:大)
大「冬の日本海、超でっかいウネリがこう、グワーンときてすごいんですよー」
オレ「まじっすか?それ、漕いでみたいです。」
大「まじですか?行っちゃいますか!うーん、しかしどうしよう…」
…的な会話があって(確か)、1月初旬、宿をベース、ドライスーツ必須という原型ができて開催されたのが初回でした。

2009年(初回)


2010年

2011年 体調不良で参加できず(涙)

2012年

2012年まではユーザーの1人として参加していたのですが、2013年からは、サポートスタッフとして参加させていただくようになりました。それに合わせ、小回りが利くK-Lightに使用艇を変更しました。

2013年


2014年 その1 その2

2015年

2016年 体調不良で参加できず(涙)

2017年 1回目 2回目

2018年

2019年

危機的状況にあっても冷静でいられるように、安全を確保した上で危機的状況を疑似体験できるような企画は世間であまりないらしく、毎年メンバーが変わりつつもコンスタントに4から8名ほどのユーザー様に参加いただいています。

基本的なコンセプトは10年変わらずですが、講習内容は大きく変わってきました。
変えるべきところは変え、変えないところはきちっと守って、今後も続けていけたら幸いだなー、と思っています。(Granstreamの企画ですけどね…)

私も、このイベント続いていればカヤックに乗れる限りで続けたいので、今後もサポートを志願していきたいと考えています。

今後ともよろしくお願いします。

冬の日本海合宿

今年も恒例、Granstream主催の冬の日本海合宿にサポートスタッフとして行ってきました。

さてさて今年は…

なんと、春かよ!!って位のポカポカ陽気でした。
気温10℃。無風。快晴。
裸足になって海に入って見ました。
確かに、冷たいは冷たいのだけれど、足をつけて気持ち良い感じ。


過去一番の穏やかなスタートです。
さすがに沖まで漕ぎだすとウネリが入ってきましたが、例年の半分のサイズもないくらいです。

こういう時は、基本技術のおさらいをみっちりやります。
求めているラフコンディションの時は、基本技術がどうとか言っていられるような状況じゃなくなるため、海が荒れていないと意義がないかと言われれば、そうでもありません。

初参加のユーザーさんからは、「こんなに漕ぐシーカヤックの講習は初めてです」とコメントいただきました。
褒め言葉と取らせていただきます。

さて、2日め。
ほぼ無風のまま雨。しとしとと雨。春の雨のような雨。
室内の畳の部屋でフォームや漕ぎ方のコツなどをしっかり講習。
側から見ると、若干ヨガ教室っぽいかも。

その日の午後…



やっぱりキター ♪───O(≧∇≦)O────♪
ほんの1時間ほどで、状況が激変。
雨なので気温は高いものの、ウネリとパドルが持っていかれそうな突風。

湾内は穏やかでも、冬の日本海は沖の方はずっと荒れてるので、風向きが合えばバンバンウネリが入ってきます。
冬は油断ができません。

いつも通り、ウネリと強い風の中でのトレーニングで終えることができました。
ウネリはいつもより少し低かったかなー?

この合宿やると、1年が始まる感が湧いてきます。
さて、今年はどこに漕ぎに行こうかな。
今年も1年無事に漕げますように。

Granstreamのレポート