ラベル Heron の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Heron の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年9月17日土曜日

Published 22:56 by with 0 comment

津軽海峡横断

2022年の6月、Granstreamの ツアーで、津軽海峡を漕いできました。

今回の目的は北海道。

今回はテールガイド(いわゆるシンガリ役です。リーダーが先頭なので、後方からメンバーや周囲にに異常がないかフォローする役目ですね。)で参加させてもらいました。

渡れるか渡れないかは、天候と海況にかかっています。

初日

青森空港に降り立つと、1ヶ月くらい前の気温でした。一枚多めに着込んでおいて正解でした。

メンバーが続々集合。レンタカーで宅急便の営業所留めにしておいたカヤックと荷物を受け取ります。

全員、フェザークラフト社(現在は操業終了)製のK1またはヘロンという大型ツーリング艇の船団です。しかし、全員1人艇なので、リスクマネジメントができているかが成否を分けることになります。

この時点で、天気予報を見る限り海況と天候がよくて渡れるチャンスは、最高でも2回しかないことが判明。

長い停滞もありうるため保存が効く食料の調達後、今日は出発地で一泊し、装備を整えます。



2日目

艇を組み立て、お昼前に出発。海況渡り出発地まで移動します。



本日のゴール近くなると、風が強くなってきました。風は西から北の風。

日本海側は風浪で真っ白です。。

夕方には風が止む予報ですが、あまりの海況に一同、ひきつった笑いをするしかありません。。。。

夕方。予報通り風が収まりました。予報では、これから明日の午前中までは風が落ち着き、午後から東の風が吹く予報です。

このまま明朝津軽海峡を渡るにはメンタル的なリスクが高いということで、少し様子を見に津軽海峡へ漕ぎ出すことにしました。



少し風うねりが残っているくらいで、絶好のツーリングコンディション。

前途に希望を持てたので、全員、気合が入ります。明日は3:30起きなので8:30には就寝。


3日目

大潮。風は弱い南風。晴天。(当日の天気


朝3:30起床、4:30竜飛岬を出発。
海流と大潮の下げ潮に引かれ、漕がなくても時速3kmくらいで進みます。海は、流れによるうねりは見られるものの、終始穏やか。朝が早いためか、大型船も見当たらず。




8:30頃、北海道上磯郡知内町小谷石に上陸。
4時間で津軽海峡を渡りました。
その後、北海道上磯郡知内町涌元で昼休憩。残りのセクションを漕ぐうちに、潮が反転し向かい潮になり、予報通りの東風が吹き始めたためペースダウン。
16:00ごろ、北海道上磯郡木古内町に上陸。
明日から海が荒れて出られないことが予想されるため、近くにお店がある街まで漕ぎ切りました。





4、5、6日目

目を覚ますと、カヤックが防波堤の裏側まで上げられていました。

夜半に太平洋沖の低気圧の位置の影響でうねりがあがり、カヤックが波に攫われそうになっていたそうです。気づいた数人のメンバーで陸揚げしてくれていたようでした。
少し離れた位置かつアレルギー薬を飲んでぐっすり寝てしまったので、ゆめうつつで波の音がよく聞こえるなー、ぐらいにしか感じず、事態に全く気づかず。
これは大きな反省点でした。波音がよく聞こえるなー・・・で寝てしまっていては、艇を流してしまうところでした。
ここから3日間はひたすら暇です。アウトドアについて役場の方に聞かれたらので町役場にお邪魔したり、徒歩圏内の道の駅や新幹線の駅に何度も行ってアイス買ってみたり、レンタサイクル借りて温泉まで行ってみたり、夜は日替わりで居酒屋さんに行ってみたり、一生懸命プラプラして、海が落ち着くのを待ちました。ここに新幹線の駅があるので、ゴールをここにするのもありですね。
近くにコンビニも食事処もあるのでついつい足が向いてしまい、食糧があまり気味なので出来るだけ頑張って食べます。
帰りの荷物を減らさなくては。。。



7日目
ようやく海も落ち着いたので、最終目的地の函館まで漕ぎます。


本日は中潮、潮流の影響はあまり受けないはずです。
3日間お世話になった木古内を出発。


小さかった函館山が大きくなってくると、ゴールは間近です。
海底の地形のせいか潮が反転していたりする箇所があるらしく、思っていたほどはペースが上がりませんでした。



フェリーターミナル近くの広場に上陸すると、北海道新聞の記者さんが待って見えました。今回のツアーのことを取材されました。(リーダーがね。)
ひととおり片付けが終わると、やり遂げた感よりも終わってしまった寂しさが勝るものです。
広場で一泊する許可をもらい、とりあえず、近くのラッキーピエロでお疲れ様会の前夜祭。ツアーが終わった安堵感からか、高カロリーな食も気にならずバクバクいけます。





最終日

朝起きてコンビニに新聞を買いに行くと、昨日の取材が北海道新聞道南版に載っていました。

またまた新聞なんて、と照れ臭がっていたおじさんたちですが、やっぱり自分達のことが好意的に書かれているのは嬉しいもので、わらわらと新聞に集まって記事を見ています。みなさん、お土産に新聞買ったかな?

落ち着いた頃、パッキングした荷物を宅急便で自宅へ送り返しました。身軽になって函館の街へ。
昼食はまたもハンバーガーで、パンチの効いた雰囲気の「HOT BOX
昨晩止まった広場で通りすがりに立ち話をした地元の女子高生に聞いたお店だったのですが、これがこれがまたまたアメリカン&ボリューミーなバーガー。
いい店を知っておるな。。。
やっぱりツアーが終わった安堵感か、ハンバーガーセットににチリビーンズまでいただいてしまいました。



腹も満たされたところで、一日早く帰宅する私はここでお別れ。
本当はこの晩寿司屋で盛大に打ち上げなのですが、後ろ髪かれつつ、一人一人のメンバーとまた一緒に漕ごうと堅い握手を交わし、函館駅から車上のひととなったのでありました。



(本当は列車に乗る前に日帰り温泉で旅の垢を流していますが、文章構成上割愛)

雑感

停滞中にミーティングを開き、津軽海峡を渡る準備段階、プランニング部分や実際に漕いだ内容、装備、今後の展開について振り返りと反省会、情報交換を行いました。

事前に渡れないような海況だった場合のプランBを用意したり(これはリーダーからの指示)、上陸ポイントの事前リサーチなどしてありました。

実際に横断を終え、ミーティングで話していくと、考えていなかった点、ドンピシャで考えていたことが当たった点両方があり、収穫が多い旅となりました。

なかなか1週間を超える海旅には行けませんが、これを糧に次の旅はまたレベルアップできたらな、と思います。より難しい場所に行きたいというより、より充実した旅感があるカヤック旅ができたらな、と思っています。


GPSログ

日毎で色分けしています。

また、スマートフォンのGPSログソフトで取得していますが、一部ログが取れていない区間があります。



Read More
      edit

2022年5月21日土曜日

Published 0:16 by with 0 comment

成生岬ツアー

 GW明け翌週、セーリングカヤック仲間と日本海は成生岬を回るツアーに行ってきました。

直前までは蘇洞門からの成生岬の予定でしたが、天候の都合で成生岬のみに。

しかし、停滞時間も充実し、漕ぎも1日で由良川河口〜成生岬〜三松漁港までの間を島を覗き浜に立ち寄りしつつ39km、8時間半のロングツアーとなり楽しめたので、お腹いっぱいの1日となりました。









Read More
      edit

2021年3月27日土曜日

Published 22:54 by with 0 comment

セーリングカヤック練習会

 2020年〜2021年の冬シーズンで、セーリングカヤックの練習会をはじめました。

フェザークラフトのK2、K1(オプション)、Heron(オプション)、Wisper XP(オプション)には、マストを取り付けるための「穴」がデッキにつけられています。

フェザークラフトの純正のセーリングキットもあるのですが、よくも悪くもなかなか大掛かりな仕組みのため、購入後数年は気合いを入れて使うものの、だんだん使用頻度が下がって、、、みたいなケースが私を含めて散見されていました。

キットを持っている人も持っていない人も、やってみたい、やり続けたい人はいるようなのですがなかなか1人では。。。という感じだったので、練習会をやってみることにしました。

フェザークラフトの純正セーリングキットはあるのですが、これには囚われず、もっと自由な形でやっていけるような物を模索しつつ、フェザークラフトのキットも使用しつつという、要するに危険が少ないところでどんどん乗って、スキルとノウハウを積み上げていこう、という形でやっています。

カヤックでのセーリングは、カヤックツーリングでは厄介者の風をなんとか利用してやろうと、昔からKlepper社のものがあったり、日本でもバタフライカヤックスが作っていたり、ウィンドパドルPacific Action Sailsなど、いろいろな製品があります。

(私は、フェザークラフトのキットと、自作マスト、沖縄カヤックセンター X グランストリームのサバニ型セールを使用しています)

本格的に帆走を目指したものから、気軽に使えるようなものまでいろいろありますが、いずれにしろ、ツーリングカヤックにとって「風」というリスクでしかないものを使おうしているところに大きなリスクがあると考えているので、風で一気に進めるぜ、キャホーイ的なノリではなく、一歩一歩慎重にやっていこうと考えています。(私もちょっとキャホーイ度高めだったので、今まで事故を起こさずにこれて本当によかった。。。)

今年の冬シーズンはコロナに悩まされあまり練習会の回数は重ねられませんでしたが、方向性や手応えを感じられるところまではいけました。

さてさて、次の冬に向けて、あたらしい装備を準備し始めるか。。。








Read More
      edit

2020年8月5日水曜日

Published 22:13 by with 0 comment

蘇洞門ツーリング

コロナウィルス感染拡大と長い梅雨の隙を縫って、蘇洞門までツーリングに行ってきました。

久々にシングル艇の旗艦・ヘロンを引っ張り出してきました。
空荷で乗るので大きすぎるのですが、たまには出してあげないと。
ヘロンを満載(人間入れて190kg積める)しないといけないような旅に行きたいなあ。


まずは、小浜市内の喫茶店でモーニング。

漁港で利用協力金(いわば駐車代)を支払い、艇を組み立て。

出艇。梅雨時期らしい低い雲がたれこんでいます。

数時間もすると切れてきました。

雲が消えると、夏でした。

蒸し暑さも吹き飛ぶ清涼感です。

私は洋上でのんびり、同行の友人は釣りに勤しむ。

釣果。

蘇洞門の核心部まではいかず、かつワンウェイでもないツアーでしたが、久々にゆっくり海の上に浮かべました。
次回は移動メインのキャンプ付き旅スタイルのツアーがしたいな。

そして、締めは小浜市内でラーメンです。
早く来られる方も来る方も安心して旅ができるようになりますように。

Read More
      edit