本年も生きて年末を迎えることができました。
秋に肺炎になってしまったので、無事健康で・・・と書けないのが残念なところです。
家庭の都合もあり、なかなか漕ぎに出たり、講習会の回数を増やしたりなどできませんでしたが、夏のカサラノキャンプは例年通り盛況でしたし、キャンピングカーを手に入れたり、隠岐へのチャレンジにも参加することができました。
カヤック的には、これまでKライト、カサラノと言ったライト&ファーストカヤックをメインでやってきましたが、ついにハイボリューム遠征用カヤックのヘロンに手を出してしまいました。正直いろんな意味(笑)でチャレンジでしたが、想定できるフィールドがまたさらに広がりま...
2015年12月31日木曜日
2015年12月30日水曜日
2015年12月29日火曜日
ジョージ・ダイソンの本「バイダルカ」。
南西アラスカ沿岸の絵・写真が多く、写真を見ているだけでも美しい本です。
絶版になってしまったのが非常に惜しい。
前々からこの本は知っていましたが、今回じっくり読んでみたくて、先日古本で購入。
・・・といっても、ジョージ・ダイソンもバイダルカも一般的には知られていないと思いますので、簡単な解説を。
「バイダルカ」はいわゆる現代のシーカヤックの原型の一つで、主にアリューシャン列島(一部南西アラスカも含まれると思うけど)で使用されていた形状のスキンカヤック。
バイダルカについては、Wikipediaにも項目があります。
ジョージ・ダイソンは1970〜80年代にかけて、現代的な材料(6061-T6...
2015年11月8日日曜日
リーマン稼業、家庭、カヤック講習の3足のわらじを今のやり方で続けるには限界がきているので、しばらくカヤック講習はお休みします。
肺炎療養で落ちた体力の回復(ジムにまた通う予定)や、息子の世話(ちょっと手がかかる子供なのが分かってきた)など、自分と家族のコンディションを整えるのが先決なので、来年度までふくめてしばらくカヤックの予定は白紙にしておこうと思います。
なにかミラクルな出来事やアイデアがあればすぐに再開するかもしれませんが、なかなか起きないから奇跡は奇跡なので・・・
たまーに個人的に漕ぎに行ったりしてTwitterとかにアップするかもしれませんが、個人的に動けるのもこれまで以上にたま...
10月半ば、肺炎にかかってしまいました。
約半月の療養期間をへて、ようやく社会復帰です。
気管支炎は経験がある(そして、咳喘息が持病になってしまった)のですが、人生初肺炎であります。
今年は晴れが多く(それ自体は良いことなのですが)乾燥しがちで、朝夕の気温差が大きかったので、もともと咳喘息が発症して調子は良くなかったのですが、どうやら咳が続いて抵抗力が落ちていた所にやられた模様(注:咳喘息がそのまま肺炎になる訳ではありません)。
晴天つづきなのに遊びに行けないのが恨めしい
たいしたネタでもないのですが、なかなか体験できない(ってか、したくない)ことなので記録を残しておくことにします。
ちなみに、私も臥せっているときは情報収集に肺炎の諸先輩(?)のブログを参考したので、どこかの誰かの役にちびーーーーーーーーっとでも立てばと思います。
さて、ことの発端は、会社での打ち合わせ(朝イチ)中のことでした。
もともと咳喘息による咳のし過ぎで体が重く、疲労感も取れないまま数日すごしていたのですが、「なんだか悪寒がするなー」、と思ったとたんに、あれよあれよと高熱に。
その日の午後は車で向かう遠目の客先への営業同行(私は基本裏方の役目の人なので)があったので、営業さんに運転してもらいつつ、助手席で置物のように寝て休ませてもらうことに。
どうにかお客様の前での説明中は持ち堪えたものの、再び激しく悪寒。
営業さんに駅まで送ってもらい、ぶるぶる震え&ぐったりしつつ電車で帰宅。
帰宅して体温を測ると、38.6℃。
とりあえずその晩は家にあった解熱剤を入れ、インフルエンザ(過去かかったことないけど)でないことを祈りつつ就寝。
翌日、自宅から徒歩3分のところにある、内科&呼吸器の看板を出している医院まで車で送ってもらって受診(この時点で既に仕事とか言っても体が動かない状態。アウトドアだったら死んじゃうよね・・・)。
とりあえずインフルエンザは陰性。
血液検査でWBC(白血球数)14.6(正常値3.9〜9.7)、CRP(C反応性タンパク=炎症反応)4.9(正常値0.3〜0.5)。
レントゲンで気管支周辺の肺に白い陰。
肺炎の疑い濃厚も、痰の検査の結果を待っての確定。初日はとりあえず薬と解熱剤。
翌々日に痰から肺炎球菌検出。点滴(抗生物質)開始。
以降、毎日通院して点滴。
日課の点滴。
発症5日でCRPが最大値。16.4。
これ以上下がらないようであれば、入院を勧められる。
(そもそも、初めから入院していても良いレベル・・・。)
その後無事数値が下降し、発症9日目で点滴終了、13日目でWBC、CRPともに正常値に。
正常値になってからは、元々の咳喘息の投薬、療養。
結果、17日間の療養生活となりました。
回復したら紅葉が始まっていました
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肺炎は抵抗力が落ちていたり、ストレスがかかっているとかかりやすいようです。
ストレスか・・・。...
今年9月の隠岐渡りチャレンジでは、新艇のヘロンを使用しました。
色は今はなきグレー。
せっかくなので、艇の感想を書き残そうと思います。
手前の黒ヘロンが近藤艇。
奥の白ヘロンは伊東画伯使用艇。
■カタログスペック
長さ x 幅 5.4 m x 60 cm
重さ 24.5 kg
最大積載量(パドラー含む) 185 kg
■他の艇との比較
ぱっと見た感じ、「でかいウィスパーXP」ですが、特性はだいぶ異なります。
ウィスパーが、カサラノの運動性とカフナの手軽さを融合させた艇、ヘロンがカサラノのスピードとK-1の積載能力を融合させた艇なので、見た目が似るのはまあ、偶然ではないと思います。それにしても、必ず融合させたい元として出てくるカサラノ、どれだけスペシャルな艇なんだ・・・
どこのあたりで特性が変わるかというと、横から見るとよくわかります。
(画像はGranstreamのカタログページから拝借)
●カサラノ
●ヘロン
●ウィスパーXP
画面で長さをそろえているので、艇の縮尺が同じではありませんが、サイズ以外で大きく異なる点は2つ。
①ボトム部分が深い
ウィスパーの方がデッキが「屋根型」になっており、艇の高さをデッキの立ち上がりで稼いでいる状態になっています。それに比べると、ヘロンはU字溝にフタがしてあるような作りになっています。この辺り、カサラノよりに作ってある感じがしますね・・・
②バウとスターンの立ち上がりが急角度
できるだけ水線長を稼ぐためだと思うのですが、バウもスターンもボトムの下の方の部分、いわば「アゴ」の部分が突き出ています。水線長が長いおかげで、漕げば漕ぐほどスピードが乗る艇になっています。ただ、艇自体が重い、たくさん積んでこそのヘロン、と考えると、「漕げば漕ぐほど」の部分がくせ者なのですが・・・
■漕いでみた感想
艇のサイズ感もあると思いますが、荒れた海で乗っても不安感はありませんでした。
ただ、あまりにも積み荷(パドラー含む)が少ないと浮きすぎて風で煽られる感じがした(隠岐のときはパドラー+荷物で80kgくらい)ので、人モノあわせて100kgくらいは積みたいところです。
そうすると、必然的に漕ぎ味は重くなりますが、スピードが出てきても、短い艇(Kライトやカレント)のように、造波抵抗ができてくる訳ではないので、パワーがあればあるだけスピードを出すことができます。
パドリングの重さの感触としては、パドリングをしているとウィスパーの1.3〜1.5倍の負荷が常にかかっている状態でしょうか。
よって、長期遠征や島渡りで乗りこなそうとすると、持久力に加え、ある程度の重量を引き続けられる力が必要(パワーっていうと少し多義になるので、具体的にしてみました)になります。
このへん、もともと骨太で力と体重がある人以外は、要トレーニング(しかも恒常的なトレーニング)な部分になるかもしれません。
体が大きい人にとっては、今までK-1くらいしか選択肢がなかったので、安定性を重視するか、スピードを重視するかの選択肢ができたことは非常に良いと思います。
普通の体格の日本人&カヤックスタイルには少々オーバースペック、過負荷になりますが、セーリングや今後ロングツーリングに出て行きたいという野心を持っている方には、ぴったりの艇なのではないかと思います。(ちょっとトレーニングしないとつらいかもしれませんが・・・)
こんな状況でも不安感がないのはさすがです。
個人的には、年に一回はヘロンじゃないと行けないなー、とヘロンを選ばざるを得ないようなロング&ハードツアーに出たいなー、と思う今日この頃です。
まあ、「○○に一回は□□じゃないと・・・」の部分には持っている艇全部(フェザーに限らず)を入れられる回答が用意されているので、本音を言うと通年四六時中カヤックを漕いでいられる身分になりたいぜ、になってしまうのですが、家庭もあるし(自分で作っちゃったし)、生業もあるしで世の中そんなに甘くないのがつらいところで・・・...
2015年10月10日土曜日
松江市内には、日本海から宍道湖をつなぐ、「佐陀川」があります。
山が多い島根半島でここだけ開けており、自然の川かな、と思いきやさにあらず。
江戸時代(1785年から88年)に掘削された、人口運河でした。
それまでの流域は湿地帯、宍道湖は大雨の旅に溢れ、周辺に水害をもたらしていたため、その対策のために掘られたそうです。(この辺りの記事に詳しく載っています。)
歴史はさておき、我々が注目したのは、何とも言えない、川に寄り添うような生活の雰囲気です。
水辺近くに並ぶ住宅、店。目の前に船。ここに住んだら毎日漕ぐな・・・きっと。
松江市中心部にクルマがとめてあることもあり、日本海から宍道湖...
2015年9月27日日曜日
シルバーウィーク前週、島根半島〜隠岐への島渡りにチャレンジしました。
境港に到着してみると、天気晴朗。
島根半島に移動して、海を見ながらスタート地点を決めます。
本日晴朗なれども波高し
西からは対馬海流、東からは高気圧からの吹き出しの風。
西に流されるか東に流されるか、この時点では不明。
予報を見ると東風がありそうなので、両方で打ち消されると想定して隠岐から真南の「野波」を出発地点に選びました。
さて、チャレンジ当日。
前日までの予報では、6-7mあった東の風が3-4mまで下がるとのこと。
予報通りに下がってくれていれば横断できそうですが、風強ければ横断は難しそう。
午前3時起床。この時点では風が弱そう。
暗闇の中準備を開始し、午前4時、暗闇の中を出艇。
時折、出漁する漁船が暗闇を横切ります。
午前5時。この時点では風も穏やか、海流も強くなさそう。
5:30ごろ。やっとデッキコンパスが肉眼で見えます
午前6時。雲間から日の出。まだまだ海況は穏やか。
太陽が見えるとほっとします。
しかし、ここから一気に風が強くなり、波も高くなり始めます。
風波3m、波頭が風で崩れるようになり始めました。
午前7時、このまま続行するのはリスクが高いと判断し、撤退を決断。
強い風を吹き出す、不穏な雲が現れました。(写真は既に撤退中)
バウ先右手に見えるK-2が・・・
波間にすっぽり隠れ・・・
また現れます
風に流されながら島根半島に向かい、3時間ほどで出発地点よりも約15km
西の手詰の漁港に上陸。
当日はもう少し大きい浜に移動し、行程終了。
当日のコース図
34kmを6時間で。平均5.5km/h。
休憩込みの巡行速度5km/hを割り、かつ天候が好転する要素が見当たらなかったので撤退を決定。
スピードが下がる→高い負荷で漕がなくてはならない時間が増える→体力消耗でスピード低下の負のスパイラルに陥ることが予想されました。
こうなると、トラブル時の対応が困難となり、安全へのマージンが小さくなってしまいます。行ってしまえば、結果渡れたかもしれませんが、渡れた、というより、渡れちゃった、といった結果になるところでした。
結果は同じでも、どちらが今後に繋がるプロセスかは明らかです。
記録に挑戦しているわけではないので、結果を出すことを目的にしてはいけないのですが、「できることしかやらない」では進歩がありません。
目の前にある状況が、チャレンジすべき内容なのか、排除すべき決定的な危険につながるリスクなのかの見極めがキーになります。
見極めどうするのー、については、またすこしづつ展開して行ければと考えています。
(ちょっと書きかけたのですが、誤解を招かずに短くまとめる自信がないのでやめます)
チャレンジを共にした...
2015年9月21日月曜日
8月末の週末は、奥琵琶湖サンセット&サンライズトリップ。
昨年に引き続き、2回目です。
昨年は参加者1名でしたが、今年は盛況。
土曜日午後にGranstreamストアに集合し、明日の出発地へ向かいます。
12.9kmを2時間23分で。平均時速5.4km/h。
穏やかなれど、天気が・・・
夜半には雨が降り出し、それどころか大荒れ。
出発を3時半から4時半に変更し、荒天をやり過ごします。
残念ながら、サンライズは拝めず。
雲間から光が。これはこれで神々しい風景。
雨上がりの朝でした。
17.5kmを3時間53分で漕ぎました。平均時速4.5km/h。
4時20分に漕ぎ出し、8時過ぎにゴール。
ゴールしたら青空が。
ここで、電車でストアに戻る組と漕いでストアに戻る組に別れます。
ここまで穏やかに来れたので、この調子で行くと思いきや・・・
漕ぎ出し1時間で、強い南西風。6-8mくらいでしょうか?
荷物満載のK-Lightでの横風航行は難しく、風見鶏現象が強く出ました。
バウ・スターンとも沈みがちになり、目一杯リーンをかけてもスィープ連発を余儀なくされました。
ボリュームに余裕がない状態で荒れた水面にでるとコントロールが大変です。
ラダーが着いているとだいぶ状況は変わるとは思いますが。
浮きすぎていると今度は風にあおられるので、難しいところではあります。
帰路は20.5kmを4時間10分で、平均時速4.9km/hでした。
10時前に漕ぎ出し、到着は14時過ぎでした。
参加の皆さん、おつかれさまでした!!
来年こそは、サンセット&サンライズを拝みましょう!
天気に恵まれるよう、てるてるぼうずでも作るか・・・
Granstream...

お盆直前の週末、今年も開催しましたカサラノデイ。
今年は、恒例の冬合宿に対する「夏合宿」という位置づけで開催しました。
夏合宿でしっかりセルフレスキュー(再乗艇)を練習して、
冬合宿で極限状態でちゃんとできるかを確認する、というセットになっております。
で、今年は久々に座学から開始。
避難訓練ではありません。
机をカヤックに見立てて、再乗艇の説明中。
ざっとポイントを頭に入れた後は、実践あるのみです。
セルフレスキューができたら、リカバリーの練習。
リカバリーの練習ができたら、ロールの練習。
リカバリーも何種類かあるので、時と場合で使い分けが必要です。
どんなときに使うかも含めて、実践を想定しながら練習。
2日目には、過去に受講いただいたユーザーさんが復習にいらっしゃっていました。
ロールができるようになればリカバリーが上手になるのでロールを忘れてしまいますからね、たまにはこういった場で復習しておくと、自分の技量に自信が持てます。
合宿でポイントを身につけたら、後は考えなくてもできるレベルまでひたすら反復練習するのみです。
沈脱しても再乗艇できる、リカバリーできるというのは、カヤックを漕ぐ上で大きな自信になります。ぜひ、寒くならないうちに完全にマスターしましょう!
Granstream...
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