2020年3月2日月曜日

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K2新セーリングキットのテスト

先回は、近所の川(下流部)で少し乗ってみただけだったので、もう少し実際のツーリングに近い状態でのテストを行いました。
ちょっと長めのレポートになりますが、細かな装備や操船技術的なことはまだ模索中なので書いていません。悪しからず。


テストのために遠くまで行くのも大変なので、天気によっては風が見込めてかつ冬でも乗れてかつそんなに遠くない、通いなれた琵琶湖北部を横断してみることにしました。

当日は、春になりはじめて天気の移り変わりが激しいものの、1日だけ冬型。
よって、北〜北西〜西の風が吹くはず。
ただし、刻々と気圧配置が変わるので、強さはよくわかりません。

まあ、もともと予定していた2週間前は、春の気圧配置で風無し、しとしと雨でセーリングのしようがない天気で中止にしたので、それよりはましだろうということで、現地に向かいました。

琵琶湖を東からぐるっと回って西側に到着すると、時折横殴りの雨霰が降る、絶好?のテスト日和。
雨霰を避けて、屋根のある場所で出艇準備。

屋根があるとマストがつけられないので、しばし天候待ち。
少しずつですが、天候はよくなっているようです。ですが、あまり良くなると風がなくなるので微妙なところ。
雨霰の様子を見て、合間を縫って出艇しました。
K2を組み上げる時間+10分程度でセーリングの準備ができるのは気楽です。
ゴール予定は琵琶湖東側ですが、天候次第では東側まで行けずに途中撤退するかも。
今回は、妻と子供が別行動して車でピックアップしてくれるので、中止した場合のプランを伝えておきます。車組は、これから湖畔の道の駅、公園、etcの散策に出かけます。

出航準備中。マストが短くなりました。

琵琶湖の北西端は雨霰混じりの強烈なブロー(瞬間的に10m/sくらい吹いたかな)、中盤は風が巻いているのか風裏なのか、ほぼ無風か向かい風(東風)、終盤の琵琶湖東北部は5〜7m/sくらいの安定した北〜西風が吹いていました。

3時間後、無事ゴール。
途中ほぼ無風、風を色々な方向から入れるためにジグザグ進んだわりには早く着きました。



今回の帆、以前使用していたフェザークラフトのキットを合わせて使っていた帆の1/2くらいの大きさしかないのですが、大差ない性能を発揮してくれました。
純正キットについている、両側のポンツーンやリーボード(ヨットやディンギーのセンターボード相当)がかなりの抵抗になっているようです。
あと、キット自体の重量も12、3kg(エークと帆の重さは除く)あるし。。。

ポンツーン付きのFC純正キット。
左:今回使用した帆
右:FC純正キットと合わせて使っていた帆
それだけの抵抗でスピードを出すということは、大きな帆で抵抗に打ち勝つだけの大きな力をかけて力技で進めているということになります。
スピードと安心感と引き換えに、キットと艇のあちこちに大きな負担をかけているので、破損のリスクが付きまといます。

小さな力で進めるということは、それだけ壊れるリスクも減るし、壊れた場合の損害も大きくないはずです。

今回のキットは、帆の大きさは半分、重さはウィンドサーフィンのマストを使っているので数kgしかありません。(エークと帆の重さは除く)携行性も大幅アップできそうです。

マストトップも軽く、シンプルに。
帆は1枚のみにして潔く割り切り。

帆、エーク2本、マスト、艤装類が、、

シングルパドル用ケース1つに収まります。

デメリット(?)としては、ポンツーンのような補助輪的なものがなくなるので、2人で息を合わせてパドリング、リーン、スターンラダー、ブレースを駆使して艇の傾きをコントロールする必要があります。
フェザークラフトの純正キットだと、スターンマン(後ろの人)がある程度しっかりしていれば、バウマン(前の人)はあまり負担がなかったのですが、このキットだとお客様気分でいるわけにはいきません。むしろ、バウマンが艇を安定して進める鍵を握っている状態になります。なので、乗りこなすにはちょっと練習が必要。
(ちなみに今私が組んでいる相手は、以前からスポンソンなしでセールを張っていた仲間です。)

乗り物としては乗り手にスキルがより求められるものになりましたが、操って楽しめる度合いは大幅にアップしました。
またまた課題が見つかったので、調整を施し、次は実際のツーリングに持って行ってテストしてきます!
キャンプ道具を積んで艇が重くなると、どういう挙動になるか楽しみです。

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