2015年2月14日土曜日

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なぜツーリングカヤックの技術講習会をやっているか?(2015年現在の考え)

近年この時期になると、今年の講習会どうしようかな~、とぼんやり考え始めますので、今年はちょっとまとめて公開してみました。

ツーリングカヤックでの技術の必要性については、
でも私の意見を書いていますが、技術は、ツアーを安全にかつ充実させるための道具にすぎません。
技術の習得はツアーの手段であって技術そのものが目的ではない(もちろん、目的にすること自体も楽しみ方の一つだと思います)、というのが、フェザークラフトのカヤックに乗る上での私の考え方です。

タイムレースなどで上位入賞を目標とするのであればきわめて行く必要がありますが、
完璧に効率よく漕ぐことが目的ではありません。
極論でいえば、ちゃんと長距離(30km~50km)をそれなりのペース(5km/h、2.8knt.くらい)で連日漕ぎ続けられるのであれば目的は達成できているので、敢えて「良い」フォームに直さなくてもそれはそれで良いのではないかとも考えています。

いままで自己流でやってきたけれど何となく行き詰まりを感じている方には、まず、最大公約数的な体の使い方、操作の仕方を「教科書的に」講習会で説明します。
しかし、力、手の長さ、関節の可動範囲、体重といった身体的条件は人によって異なるため、ある程度の問題は織り込み済みとして、一人一人に合わせてポイントを説明するようにしています。

過去の怪我などで問題を抱えている場合もあり、体の動きは一人として同じではありませんので、この部分については、人によっては矛盾した説明を他のユーザーにしている場合もあります。(よって、講習を隣で聞いている場合は、自分と同じ身体条件のユーザーに対して話をしているかどうか、よーく注意して聞いてくださいね。下手すると、漕ぎ方を改悪することになってしまうので・・・)

それにあわせて、もちろん、最低限の運動は必要だと考えています。
普段はいっさい運動をしなくて、半年に一度だけカヤックに乗るけど
ちゃんと長距離(30km~50km)をそれなりのペース(5km/h、1.8knt.くらい)で連日でも漕ぎ続けられる用になりたい、というのにお答えするのはさすがに無理なので、月に一度くらいは乗っている+散歩で良いから体を動かしておいてください、というのが前提です。

最近私も運動不足気味なので、ジム通いを再開しました。
スラロームのレースに出ていた頃と違って、追い込んでやらないし、半分くらいの時間はおもりをあげているのではなくてストレッチをしているし、調子が悪そうなときや気分が乗らなければ行かなかったりするなど、割とユルめでやっているのですが、体は格段に軽くなりました。
このまま続ければ難なく隠岐まで渡れそうです。ムフフフフ。

そんな訳で、だんだん何を書いているのか分からなくなってきましたが、結論としては、
行き詰まりを感じていたらぜひ来てください、ということなのでした。
ポイントはしっかり押さえますが、基本的にはその日のコンディションにあわせて楽しくやっていきましょう~~!


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2015年2月1日日曜日

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2015年 Granstream 技術講習会コンセプトについて




■去年までからの変更点
毎年少しづつ形を変えて実施してきたFeathercraft Folding Kayaks専門店、Granstreamの技術講習会「カサラノデイ」ですが、今年からは新たな要素を追加していくことになりました。

昨年まで徹底して行ってきた、基本技術(基本テクニック)の講習に加え、2つ以上の基本テクニック組み合わせた応用編を始めたいと考えております。そして、実践編がその先にあるような構成となります。


■背景
あえて「応用編」と銘打って始める理由ですが、沿岸であろうが、島渡りであろうが、カヤックでしか行けない(行かない)場所にいくこと、カヤックでしか経験できない体験をすることを追求していくと、どうしても条件はハードになるリスクが高くなっていきます。

フェザークラフトは、リジッドカヤックに比べ安定性が高いので、ある程度の荒れたコンディションでもボートコントロールテクニックがなくても漕げてしまいます。
冬の日本海や冬の日本海のような極地の海、外洋、カヤック以外の艇が入ってこないような場所を安全に漕ぎ抜けるには、風、波、ウネリなどがハードな状況になっても安定して漕げる技術が必要になります。そのレベルのツアーに参加するとなれば、フェザークラフトライダーにも様々なテクニックを駆使し、安定して漕ぎ抜けられることが自らと同行者の安全のために重要となります。

Granstreamのあり方として、シングルカヤックでの外洋島渡りができるユーザーの集まりを目指していきたい、という話を主催の大瀬さんとは重ねてきました。
その第一ステップとして、冬の日本海合宿やカサラノデイ、ナイトパドリングと行った企画を始めていきました。
これらの企画が発足してから、ショップのツアーに参加するユーザー以上に、自分たちでツアーを実施するユーザーが確実に増え、非常に大きな手応えを感じています。
次のステップとして2015年からは、沖縄カヤックセンター、仲村忠明さんが使っている「ロングディスタンス」をタイトルにした企画が始まります。

このシリーズの企画に対応できるようになりたいと考えているユーザーのため(だけではありませんが)の講習内容という位置づけで考えています。


■実施方法について
基本/応用と分けて開催するかどうかも含め、詳細は未定です。
自然を相手にした講習会であるため、講習会当日に都合良くテクニックの応用が必要なくらい「いい感じで荒れる」かどうかが予測できないためです。
しかしながら、講習会に参加いただいたユーザー皆さん個々の技量を見た上で、必要なアドバイスをいたしますので、収穫ゼロで講習が終わってしまうようなことはありませんのでご安心ください。
運悪く(?)応用の講習を受けようと思っていたのに、晴天、無風、鏡のような水面、といった状況であっても、(私も含め)完璧なパドラーはいませんので、その場で一番マスターしなくては行けないと判断した内容をコーチしていきます。

何か一つでも新しい知識、コツ、ヒント、を感じて講習会を終えていただいたい、というのが私が講師を始めてから心がけていることであり、これからも変えていくことはないことです。


今後の予定については、GranstreamのHPまたはこちらに掲載いたします。
また、個別の講習会も実施いたしますので、GranstreamまたはこのBlog画面右の問い合わせフォームからご連絡願います。
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