2013年12月14日土曜日

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カヤッカーの体重とフェザークラフトカヤックのボリュームについての考察

晩秋の夜長と最近漕いでいないもどかしさのままにつれづれ思ったことを書き連ねましたので、興味ある方はおつきあいくださいませ。
(ちょっと長文です)

各フェザークラフトショップのカタログページ(例えばここ)を見ながらだとよりわかりやすいかもしれません。

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スラロームカヤック/カヌーに乗っている選手は、艇の動きに直結するため体重と艇のボリュームがマッチしているか、ということも皆(割と)シビアに考えて艇を選んでいます。

当然、ツーリング艇はそこまでこだわる必要はありませんが、大き過ぎる艇=吃水が下がっていない艇、は風に煽られやすい、小さ過ぎる艇=吃水が下がり沈んでいる艇、はバウが沈みやすく、荒天時に巡航速度が大きく下がるなど問題があるため、ちょっと気にしたほうが良いかも?と思い、見聞と私見をまとめてみました。
例によって、対象はフェザークラフトの艇です。

フェザークラフトのカタログには、最大積載量が表示されています。
以下、抜粋。
なお、条件設定がややこしくなるので、2人艇とセーリングは想定から除きます。

K-Light 136kg
Kurrent 136kg
Kahuna 136kg
Wisper&WisperXP 136kg
Khatsalano 136kg
Khatsalano-S 145kg
K-1 175kg
Heron 185kg

この数字は、フェザークラフトのwebページによると、(今は載っていないようですが)コクピット横のボトム部分(黒い部分)が、水面上2.5cmになるパドラー&荷物の重さ、とのこと。(その重量がK-LightとKahunaが同じってのは、割とテキトーな香りがしますが。)つまり、この数値が表しているのは結構ギリギリまで荷物を積み込んでいる状態の積載物&者です。
コクピット横のボトム部分(黒い部分)が、水面上2.5cmというと、静水ではバウからスターンまでのボトムがきっちり水面下に沈んでいて、ちょっとでも艇を傾けたらコクピット脇のデッキ部分に水が乗ってしまうような状態です。
この状態でちょっとでも波があるような水面を漕ぐのはちょっとな〜、と思うような沈みっぷりでしょう。それに、これだけ沈んでいると、漕ぎ出しの1パドル目がかなり重いはず。

では、浮きすぎず沈み過ぎず、快適に漕げる荷物+人の積載量は?となるわけですが、自分で漕いだり人の漕いでいる姿をみて想像すると、こんな感じ。

K-Light 50〜85kg
Kurrent  50〜85kg
Kahuna  60〜95kg
Wisper&WisperXP  60〜100kg
Khatsalano  70〜100kg
Khatsalano-S  70〜110kg
K-1  80〜145?kg
Heron  90〜155?kg

最大積載量からずいぶん減っている艇もありますが、それは、主に短めの艇です。短い=水線長の短い艇は縦方向の揺れが激しくなり(ピッチング)、バウが波に刺さってしまうためです。(それを利用して短い&バウスターンのボリュームを落とし気味にしているのが、バウ&スターンを沈める必要があるフリースタイル競技用の艇です。)
また、長い艇の中でもKhatsalanoについては、沈みがちだとスターンデッキに水を被って傾けがよりシビアになります。

これをみると、体重80kgのパドラーがK-Lightでキャンプツーリングするのは厳しそう、というのもわかるし、体重50kgのパドラーがK-1でデイツアーするのは、横風向かい風でも吹いたら大変な事になりそう、というのも見て取れます。

後は、どんなシチュエーションでどれくらいの荷物があるのか?ということですが、季節と志向にかなり左右されます。
キャンプツーリング一つを取っても、ボトルワインや一升瓶を持って来る方から、ウルトラライトな装備の方までいらっしゃるので、一概には言えません。
ざっくり基準をだすと、カヤックツーリングで1泊2日〜2泊3日なら、水酒食料込みで15〜30kg位ではないでしょうか?そして、日帰りだと10〜15kg程度でしょうか。

これで、自分+荷物の基準が出たので、だいたいどれくらいの大きさの艇が自分にジャストフィットなのか、想像できませんか?

以上、試乗したり試乗しているユーザーさんを見て、なんかでかいな〜、や、なんかちいさいな〜、と思っていたことを文章にしてみました。
たたき台がでたところで、艇のカタチによる特性+ボリュームの大小での性能の違いについて、来シーズンは熱く語りましょう!!(と、一人でリキむ)

ちなみにワタクシは男性にしては軽量なので、スラローム選手時代から常にボリュームリッチな状態で艇に乗っております。
フェザークラフトの艇だと、K-Lightがジャストフィット、Khatsalanoにキャンプ道具を積んでもまだ少し浮き気味といった感じです。
よって、漕ぎだけを考えて艇のサイズをえられば、Whisperまででしょうか?
計算上、K-1やHeronだと荷物を50kgくらい積まないと落ち着かない感じです。

将来的にはシングルでのセーリング+漕ぎのハイブリット旅にいけるような艇を欲しいな〜、なんて思っているのですが(何艇手元に持ったら気が済むのでしょうか??やめないと思うけど誰か止めて。)、漕ぐときはセーリングキットを分解して積載するとして(多分重さは15〜20kgくらい)、そうなると選ぶべき艇は・・・
などと、秋の夜長のシミュレーションという名の妄想はつきないのでありました。


最後までお付き合いありがとうございます。
ここまで読んでいただいたアナタとは、艇のボリュームの大小での性能の違いについて、来シーズンに熱く語り合い、飲み明かせる気がします!!


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