2024年10月16日水曜日

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テント新調しました!

テントを買い足しました。

2008年に買った、ヒルバーグ製アクトをずっと使ってきました。




非常に軽く、風に強くコンパクトで良いテントなのですが、いかんせん中が狭い。


1泊くらいのツアーならなんてことないんですが、複数泊、途中で雨に降り込められる夜なんかが挟まるとテントの中では寝ることしかできず、こう、まったり雨の夜を過ごす的なことができずにいました。

また、自立しないテントなので、必ずしも浜に上陸するとは限らないツアーでは、設営に難儀することも。(一度も立てられなかったことはありませんが。なんとかできるもんです)

ちょっと気分も変えたいなー、ということで、意を決して中古のヒルバーグ製アラック2を購入。(新品は品薄&価格高騰で断念しました。。。)

広い前室が2つあり、非常に居住性が高いテントなのですが、いかんせんデカくて重い。
重量で言うと、アクトは1.5kgぐらいだったのですが、アラック2は3kgくらい。




息子と1週間瀬戸内海を漕いだ時に使った、巨大前室がついたヒルバーグ製ナロ3GT(3.1kg)とそんなに変わらないくらい。。。

中古とはいえ、価格高騰中のテントを大枚はたいて買ったのですが、さすがに3kgを持ち歩くのはやだなあ、どうしよう。。。と考えていた時に、ふと思い出したのがGranstreamで取り扱っていたこのテントでした。

アライテント製トレックライズ2W。

前室が2つある所はアラック2と同じ。前室のサイズはトレックライズ2Wのほうがだいぶ狭いが、必要にして十分。インナーテント内の広さは、トレックライズ2Wの方が広い。重さは1.8kg。サイズの割に軽い!

左から、トレックライズ、アラック、アクト

奥がアラック、手前がトレックライズ

今までカヤックツーリングに行くときは、アクトをフェザークラフトのテーパー型10Lの防水バッグに入れていたのですが、トレックライズ2Wなら同じ防水バッグに収まります。
アラック2は、うーん、無理ですね。。。

トレックライズ2W本体とポール、
他社製グランドシート、
ヒルバーグのサンドペグ6本が収まっています。

アライテントのテントは、ヒルバーグとは違い吊り下げ式ではないので、本体設営後にフライをかけるのが通常の設営方法です。
しかし!
標準(メーカー推奨?)の使い方ではありませんが、トレックライズは前室がポールの差し込み口側にないため、ポールの差し込みに干渉しないのでフライをつけたままでも設営、撤収もできます。(少しポールが入れづらくなるので注意が必要。)
フライをかけるの、風が強いと意外と手間取る(そして、失敗するとフライが飛んでいく)のでこれは助かります。

さらに、バックル4つで簡単にフライが外せるので、屋根の下などではインナー単体で使えたり、結露を乾かすのは簡単なのでインナーとフライでいろいろ使い分けできそう。






両サイドに大きなメッシュにできる窓があるので、夏も風が抜けて涼しそうです。メッシュは白いので、外から中はあまり見えません。(逆もそう。これは一長一短だが、プライバシーは守られやすいかも?)

アラックと同じく、メッシュは閉じることができ、ある程度寒い時期までも大丈夫そうです。(他のトレックライズと同じ)



前室とメッシュを開けると良い眺めです。


購入してからなかなかキャンプツーリングに行けず、10月の瀬戸内海でようやく使用できました。

テントはコンパクトで軽く、広く、設営は簡単でなかなかの実力とみました。
しばらく使い込んでみようと思います。



シーカヤックにはすごく良さそうなのですが、2022年新登場で知られていないのか、あまり需要がないのかで、巷ではあまり売っているのを見かけません。。。探せばあるかもを思うのですが、エアライズと(通常の)トレックライズのブランド力が強過ぎです。

なお、在庫は少ないですが、現在Granstreamのオンラインストアで入手可能です。

気になる方は是非。

Granstream オンラインストア「OnlineGS


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2024年10月6日日曜日

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伊豆大島チャレンジ

夏前の話になってしまいましたが、グランストリームの企画で、南伊豆に行ってきました。

今回の根城は、南伊豆のサーフェイスが運営しているゲストハウス、Sora


全国各地からカヤッカーが集まり、伊豆大島へ漕いで渡ろうという企画です。
初日は準備とブリーフィング。


今回は台風が来ており、渡れそうなコンディションなのは予定の5日間中2日のみ。
早速2日めが初めのチャンスということで、早速渡りモードにテンションを上げて行きます。


結果は残念ながら敗退。北風が強く、南に流され気味になってしまったということで、3時間ほど漕いだところで、伊豆半島に戻ってきました。



その日以降は、残念ながら海況が良くならなかったため、伊豆七滝の観光や、西伊豆の沿岸ツアーを行い、ある意味平和に伊豆半島を満喫して、今回のチャレンジは終了となりました。

大島へ渡れたらそれはそれで充実したチャレンジになったのでしょうが、渡れなかった今回も、なぜガイドがあのタイミングでその判断をしたのか、など、考察・勉強するべきことは多く、得るものが多いチャレンジとなりました。

こういう渡りもののチャレンジは、私が参加した中でも、3-4回に1回成功すればいいくらいの成功率です。
それこそ、1ヶ月くらいコンディションを待つことができれば成功率は上がるのかもしれませんが、それだと現実の生活が回りませんからねー。。。

ご一緒した皆様、ありがとうございました。




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2024年6月27日木曜日

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仁淀川ファミリーカヌーツアー

 2024年のゴールデンウィークは、仁淀川ツーリングに行ってきました。




天気も良く、川もよく、最高のツーリング日和でした。

宿泊は、仁淀川ぞいの「本村キャンプ場

翌日、ここから仁淀川を下って、「日ノ瀬キャンプ場」までツーリング。

ファミリーで下るにはちょうど良いレベルの川でした。

1人で下るには、小学校高学年くらいにならないと難しいかな。

帰りは、高松から神戸までフェリーに乗り、フネを満喫したゴールデンウィークになりました。





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2024年1月25日木曜日

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冬の日本海合宿 2024

恒例の日本海合宿に行って来ました。

海況がよく、よくない(?)コンディションだった去年とは打って変わり、

ちょうど低気圧が近づいていたこともあり、気温水温はほぼ1桁、海上は時折10mを超える突風、ウネリと風波が混じった不規則な波、時折横殴りに叩きつける雨や雹といった、なかなかの良い(?)コンディションでした。




しかしながら、過ぎたるは…と言うやつで、冬合宿史上1、2を争う最強(最凶?)コンディション出会ったため、沖にはでられませんでした。

向かいから突風が吹くと、雪と巻き上げられた海水でできた白い壁がだんだん迫ってくるのが見えました。パドルと体にうける風圧で、前に漕いでいてもジリジリと後ろに押し戻されてしまいます。パドルの刺し方が甘いと、リバースで漕いでいるのか?と言うくらいのスピードで後ろに走ります。横から受けたらどうなるかはあんまり想像したくありません。


こんな状況なので、沖までは出ず、岸から数百メートルくらいまでの範囲でトレーニングしました。

荒天の中、レスキューの必要もあったり、サポート側にもキッチリ負荷がかかる、よいトレーニングになりました。

津波報道を見た後でわけもなく少々ビビり気味だったのですが、海に出ればいつも通りスイッチが入ってキチンと対処できることがわかり、安心しました。

翌日は都合で参加できなかったのですが、ほどほどのウネリで、キッチリ復習できたと聞いています。


ご参加の皆様、お疲れ様でした。

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2023年6月23日金曜日

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父子の瀬戸内海カヤック旅

 1週間ほどお休みをいただいて、息子と瀬戸内海を漕いできました。

父ちゃんは有給、息子は小学校お休みです。

島伝いに1日10kmから15km漕ぎ、夜はキャンプ場、オープン前の海水浴場、無人の浜でキャンプして5日間ほど瀬戸内海を漂ってきました。



息子が小学校6年生になったら、子供にはちょっと長めの「旅」のようなことをしようと数年前から温めてきたので、ようやく決行の時が来ました。

中学生になると、部活だのなんだので自分の世界ができてしまう(できないと困る)ので、6年生が子供過ぎず大人すぎずでちょうど良い時期かな、と思っています。


電車を乗り継いで、岡山県玉野市の宇野駅に到着。先に宅急便で送っておいた荷物を回収し、買い出しを行い、海辺のキャンプ場へ。翌日の出発に備えます。


使用したカヤックはフェザークラフトK2。息子はバウマン。バウ側がどうしても浮き気味になるので、前半分に重い荷物をできるだけ乗せて、風や潮に煽られないようにセッティングしました。

初日は宇野港の端から出発。初日は後半に潮の流れの早い箇所があるので、様子を見つつ進みます。

港口に大きな船が止まっていると思うと、フランス国旗を掲げたクルーズ船らしき船が。

それほど大きくない港町にしてはフランス語をよく耳にすると思ったら、ここから皆さん降りてきていたんですね。


2人艇は大人2人で漕ぐと1人艇の1.3倍くらいのスピードが出ますが、1人で漕ぐと0.6倍ほど、子供は大人の50%も漕力にならないので、1人艇の80%くらいの巡航速度を想定して行程を組み立てました。

また、体力的にも漕ぐ時間も大人の半分程度です。


初日の1番の難所、井島水道横断。6月の大潮は年で一番潮汐差が大きいので、年で一番流れているはずです。井島の南端から豊島に向かって横断をしたのですが、漕ぐスピードと同じくらいの速度で流され、あっという間に豊島の北側まで着いてしまいました。

ここで、大きな川のエディーラインのようにうねる潮目に遭遇。

三角波がバウデッキを洗い、6mの艇がグラグラと動揺します。

川で波立つ水面に慣れている息子は平気で、それどころかバンザイして奇声をあげて喜ぶ始末で、漕がないと流されるだろ、ちゃんと波を抜けるまで漕げ、と叱咤激励しつつ、潮目を漕ぎぬけました。

この後もいくつもの潮目や潮流でできる波に遭遇しますが、初日の難関を乗り越えると、体が海のリズムになじみ、今回の旅のペースが掴めてきました。



上陸してからは、天気が悪くない限り上陸地周りの散策しました。

息子は生き物にあまり興味がなく、釣りをしたりはしないのですが、散歩が好きなので、上陸してひと段落したらひと段落、天気が良い日は小一時間、うろうろとあちこちを見て回りました。

普段生活している町と、瀬戸内海の島ではだいぶ雰囲気が違うらしくズンズン歩いて先を見たがっていました。


瀬戸内国際芸術祭作品「勝者はいない マルチバスケットボール

瀬戸内国際芸術祭作品「心臓音のアーカイブ
ただし、開館時間に間に合わず入れずじまい。





キャンプといえば焚き火なのですが、今回は雨もあり1度しかできませんでしたが、無人の浜で心ゆくまで楽しめたようです。

先客が残した炭をぜーんぶ白い灰にするまで、燃やして堪能し尽くしました。




2日目の難所は、豊島と鹿島の間で、時折フェリーが往来しています。

大人同士のツアーとは異なり、スピードが出ないので船が見えてから対処していては対応が遅すぎる可能性があります。時間が近いフェリーをやり過ごしてから、遠くにも船影がないか気を遣いながら島を渡りました。

海況も心配でしたが、大人よりも動きが鈍くなる分船をどう避けるかをかなり心配していましたが、焦らず行けば無用にビビる必要がないことがわかり、一安心です。

先にもいくつか湾を横断しなくてはならないので、渡る時に考えるべきコツを掴めたようでした。


準備日と撤収日を入れて6日間のうち、2日は雨に降られました。

それでも、2日とも降り出しが午前遅く、翌日には止んで天気が回復したので、濡れ鼠で一日過ごすようなこともなく、雨もまた良し、的な気分でいられました。




ところが最終日はただの雨ではなく、低気圧が近づいてくる予報で、風も強くなる見込みでした。そのため、最終日はいつもよりも1時間早く出発。終日向かい風。思っていたよりも進まなかったのが向かい風で、向かい風の日は、息子も1日漕いでくれたのですがそれでも1人艇の時の70%くらいの巡航速度でした。

風がそれなりに強いため、直線的に目的地に向かうのではなく湾に沿って漕いだりしつつも、13時前には最終目的地に到着。

浜について、早々にテントとタープを張ると、早速雨が降ってきました。

低気圧本体が近づいているようで、ボツボツと大きな雨粒がタープを叩く音に包まれました。

そんな中、息子は読書、大人は雨でも眺めながら余裕でコーヒーを淹れて飲んでいると、今度は風向きが変わったせいで、海から強風が吹いてきました。



テントはびくともしませんでしたが、タープは砂地用のペグに負担がかかりすぎるようで、風に負けて引き抜かれてあえなく倒壊。

飛ばされないように丸めて荷物に押し込み、テントの中に逃げ込みました。

そんなこんなで最後の焚き火も出来ず、テントの中で炊事&夕食。

夜が更けてくると、低気圧が遠のいたのか風も収まり、静かな最後の夜を過ごせました。


翌朝、後ろ髪を引かれつつも撤収し、帰路につきました。

帰りは小豆島から神戸までのフェリー。

息子は大きな動力船に乗るのが初めてで、大いに満喫したようでした。

この後、息子の乗り鉄熱が爆発し、新幹線では帰らず普段は乗れない私鉄の急行を使って帰るなど、身一つで海を楽しんだ後は文明の利器も味わい尽くして1週間を終えました。

…船と電車旅で、それまでのカヤック&キャンプの印象が薄れていないか父は大変危惧しています。。。









息子とサシで一週間いることはなかなかないので、面白い体験ができました。

息子の成長した姿が、とか、今後の人生について、といったいわゆる旅で一皮剥けた系の何かがあったわけではありませんが、なんとなく、子供っぽい行動の中にも時折しっかりしているところが見え隠れして、自分の子供がこれから少年になっていくんだなー、と感じさせる1週間でした。

父親かつ大人の一シーカヤッカー的にはもっと長く遠くまで見知らぬ海をガツンと長旅がしたかったのですが、家庭や会社の都合も考えると、これくらいの期間と距離が限界だったのかな、と思っています。

息子については、一緒にいるとついつい面倒を見過ぎてしまうので、いい感じで放置しつつ、ちょっと構いつつでこの後の中高生6年間過ごして、それなりの青年に成長して、自分がしたいこと見つけてできるようになってくれればと願っています。なかなかうまくはいかんけど。

今回の旅では、いろいろな方にお世話になりました。

キャンプしている父子を暖かく(?)見守るまたは放置しておいてくれた地元の皆さん、春先に下見ツアーと称してこの界隈を漕ぎに来た時に同行してくれたカヤック仲間の皆さん、フィールド選定のヒントを含め、さまざまな情報を提供してくれたグランストリーム大瀬さん、ありがとうございました。


最後に、留守を守ってくれた妻と娘、父母にも感謝します。


今回の旅のルート


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