2015年12月29日火曜日

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カヤックで旅に出たくなる本

ジョージ・ダイソンの本「バイダルカ」。
南西アラスカ沿岸の絵・写真が多く、写真を見ているだけでも美しい本です。
絶版になってしまったのが非常に惜しい。
前々からこの本は知っていましたが、今回じっくり読んでみたくて、先日古本で購入。

・・・といっても、ジョージ・ダイソンもバイダルカも一般的には知られていないと思いますので、簡単な解説を。

「バイダルカ」はいわゆる現代のシーカヤックの原型の一つで、主にアリューシャン列島(一部南西アラスカも含まれると思うけど)で使用されていた形状のスキンカヤック。
バイダルカについては、Wikipediaにも項目があります

ジョージ・ダイソンは1970〜80年代にかけて、現代的な材料(6061-T6 アルミニウムチューブ、ナイロン生地)でリメークし、世界にこの艇の存在を紹介した人物。
よく、エコロジストとして紹介されている(彼のヒッピー的な生き方からすると、そう紹介しないと説明が長くなってしまうのかもしれないけど)。
彼の父は著名な物理学者で、この父子の物語は「宇宙船とカヌー」という本になっています。



これもバイダルカ購入に先立って読みましたが、この父と子の関心・ライフスタイル・理想の乖離具合は凄まじい。ただ、お互い頑固で確固とした思想があることだけは、お互いに認め合っていた間柄のようです。

ところでこの本、写真とともにカナダから南西アラスカ(インサイドパセッジ)をカヤックで旅する様子が綴られています。
南西アラスカは氷河あり、クジラ、ラッコなどの野生生物ありの自然の宝庫で、観光クルーズ船が航行いる分かりやすく美しい区間。
そこをキャンプ&カヤックツーリングするあたり、アウトドア好きをとてもソソる内容。

そして、リメークされた一人乗りバイダルカのシルエットがとてもフェザークラフト・ヘロンに似ている。
「バイダルカ」のあるページ

フェザークラフト/ヘロン(近藤艇)Photo: M.K.さん
バイダルカもヘロンと同じく、積載能力が高い艇だったようで、自分も同じような艇を持っていると考えると・・・

いろいろ想像が(妄想が?)膨らみます。
さてさて、妄想のまま終わらせるか、現実のモノにするか・・・
自分次第ですね!


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